人類の三大要素は●道具の製作●言葉の使用●火の使用であり、これらすべては「直立する」ことによる恩恵である、ということはよくお判りのことと思う。
ただ「直立する」→「手がフリーになったので器用になったという図式で理解している方が多いんじゃないだろうか?
それも間違いではないんだけど、手がフリーになっても脳ミソが発達しなくては器用にはなれない、という点を忘れちゃいけない。
直立すると言うことは、脳ミソが身体の真上に乗るということ。重い荷物を持つ場合、床と平行に腕を伸ばして持つよりも、真上にあげてしまった方が楽なように、脳ミソが真上に乗ってくれることによって、より重い脳味噌を支えることが可能になった。これが脳ミソ発達の原点なのである。
他人を罵る言葉にはいろいろあるけど、新しい表現としてこんなのはどうだろう?
「アンタなんかネアンデルタール人より脳ミソ小さいくせに!!」
大丈夫。これは多分本当のことだから。
現在の私たちの脳容積はだいたい1300cc程度だけど、ネアンデルタール人の脳容積は1600ccとされている。だから、大抵の現代人はネアンデルタール人より脳ミソが小さいのだ。
もちろん、これはヒッカケである。
旧人の生存環境は非常に厳しく、彼らは筋骨隆々でメチャメチャ体格がよかったので、「脳比率」になると当然現代人の勝利である1
ただ、教科書なんかでは旧人は割とちびこく、それほど逞しくなく描かれているので、騙される人もいるかもしれない。
もし、脳比率のヒッカケを見抜かれて、「頭の良さは脳ミソの大きさじゃなくてシワの数で決まるんだよ」なんて笑われても、もう一つ手はある。
「でも、アンタの脳ミソのシワはイルカより少ないよ」
ただ、どちらのセリフも、十中八九言っている本人にも当てはまることだから、あまり悪口として優れたモノとはいえないところが難点だけど…。

  1. 典型的旧人であるネアンデルタール人は160cm、100kg超とされる []