▼ 860〜 963:ノルマン人

ロロ(Illustration:マスダ) 9世紀から始まったノルマン人の侵入に耐えかねた西フランク(のちのフランス)王シャルルが、「ノルマン人がやってきて困るんだったら、ノルマン人を自分の臣下にしてやっつけさせればいいじゃん」なんてアホウなことを言い出し、その結果セーヌ川下流地域をもらってしまったノルマン人の首領がロロという巨人である。
 ロロにしてみれば「くれるというものはもらうけど臣下になる気はないよ」という気分であろう。当然シャルルに呼ばれて「臣下として王の足に口づけしなさい」と言われたときも、こいつアホかと思ったに違いない。近くにいた自分の家来を呼んでシャルルの足を指さす。すると、家来はシャルルの足をむんずとつかんで持ち上げた。シャルルは当然ひっころぶ。シャルルをぶら下げたその状態で、ロロはその足に口づけをした…という逸話が残っているほど、馬鹿馬鹿しい話だったのである。おかげでシャルルは「単純王」という大変まぬけなあだ名をつけられている。
 ロロで有名なのが、その「デカさ」だろう。あまりに体が大きくて馬に乗ることもできないと言われるほどのデカさ。もし、彼が日本に来ていたら、まちがいなく「だいだらぼっち」というあだ名をつけられたことであろう。