▼1212:ヨーロッパ

少年十字軍(Illustration:マスダ) 少年十字軍と言えば、一度くらいはだれもが聞いたことがあるでしょう。全く面識のないフランスの少年エティエンヌとケルンの青年ニコラスが、ほぼ同時期に「天の声を聞いた」といって、狂信的に聖地回復を提唱したというのが、コトの起こり。折しも第4回十字軍が欲に引きずられて友国である筈のビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルを奪い取ってラテン帝国なんぞを建ててしまった8年後。「大人は汚い!大人には任せておけない!」という信心深い少年少女が立ち上がり、5万人と推定される年少者だけで聖地に向かった。
 ところが途中、乗った船が難破したり、強欲な大人たちに騙されて船ごと奴隷として売られてしまったり、さんざんのことで、結局誰一人として聖地にたどり着けなかったちゅー、涙なみだの物語、なのである。
 しかし、推定5万人の子供の親たち推定10万人は一体何をしていたのだろうか?ギモンの残るところである。