▼1288〜1339:第96代天皇

後醍醐天皇(Illustration:国守)おなまえ:尊治たかはる、第96代(在位:1318〜39)天皇。
 正中の変(1324)、元弘の乱(1331)と二度にわたり政権奪回に失敗した後醍醐天皇。しかし遂に1333年、鎌倉幕府が滅び、天皇親政の悲願を達成する。
 再び倒されるまでの3年間はそりゃぁ忙しかった。記録所(一般政務担当所)を復活させたり、雑訴決断所(一般の裁判所)、武者所(警護・警察)をつくったり・・・。
 そんな時“彼ら”も忙しかった。彼らとは、現在でいうと京都市左京区八瀬に住んでいたのでその名も「八瀬童子(やせのどうじ)」。元々は延暦寺に仕えていたようだけれど、そのうちに皇族方にもお仕えするようになった。時代によって奉仕の内容に変化は見られるが、おトイレのお世話からお庭の掃除、移動の時にはお輿かつぎまで、ハタから見るととても辛い奉仕生活。
 初めて文献に登場するのは、後醍醐天皇の時代。しかし、生活ぶりなどがわかる史料はほとんどないので、はっきり言ってわからないことだらけである。明治以降になるとそのような奉仕は仕事としてかなりの報酬がもらえたらしいけど。
 現在でも地元に八瀬童子会があるが、象徴天皇制となった今では会の存続も危ぶまれている。昭和天皇の大葬に際しては、柩をかつぐ仕事は警備員が受け持ち、童子会の人は自動車から柩を降ろしたりするときに少し参加させてもらえただけだったそうな。


※彼の尊敬する人はずばり醍醐天皇(第60代)であった。ちなみに、醍醐天皇のお父さんは宇多天皇(第59代)。後醍醐天皇のお父さんは後宇多天皇。一体誰が名前つけたんでしょう、ややこしい。