▼….:ギリシャ神話の女神

アフロディテ(Illustration:マスダ) ローマ神話の「ビーナス」という名前の方がピンとくる方も多いかもしれないけど、いわゆるあのあたりの美の女神様である。『ビーナスの誕生』なんて有名な絵画があるので、ギリシア神話やローマ神話に興味のないヒトでも、なんとなく貝に乗って呑気にくねっとしているイメージは思い浮かぶはずである。
 しかし、あの『ビーナスの誕生』の直前のシーンをきちんと認識しているヒトは、結構少ないのではなかろうか。
 大地の女神ガイアは、自分が生んだ息子・天空神ウラノスと結婚するのだが、このウラノスが困ったヤツで乱暴者の無法者だった。そのためガイアはウラノスとの間に生まれた末の息子(クロノス)に鎌を渡して、ウラノスをなんとかせよと頼むのである。言われたとおりクロノスはウラノスを「なんとかする」のであるが、どうしたかというと、ウラノスのイチモツをちょん切ってしまうのである。他にも「なんとかする」方法はあったんじゃないかと思うが、ともかくちょん切られた方はたまらないのでどこかへ消え、クロノスは手許に残ったウラノスのイチモツを、仕方ないので海に捨てるのである。
 すると、ウラノスのイチモツから液体(オトナの読者なら、この液体の正体は分かるでしょう)が泡となって流れ出し、その泡の中からアフロディテがにょきにょきと出現した…と、こういう話なのだ
 『美の女神』として美化されてしまうには、あまりにも美しくない誕生シーンである。実際、アフロディテは本当のところは『愛と出産と美の女神』なのであって、そんな彼女には、その名もズバリ「男根神ブリアーポス」なんて子供もいたりするのである。あまり美化したイメージは禁物、ということであろう。

※ゼウスの娘という説もある