▼16C:イギリス

<私掠船(Illustration:マスダ) キャプテン・ドレークで有名な、16世紀イギリスで敵船捕獲の特許を受けた民有武装船…という名の海賊。彼らが襲ったのは主に新大陸から銀を運んできていたスペイン船であり、実はスペインのフェリペ2世と宿敵関係にあるエリザベス1世がこの私掠船を奨励していたというからさあ大変。スペインは私掠船の取り締まりを要請したが、当然エリザベスがやるわけがない。え〜いこの野郎、そっちがそういうつもりならこっちも船を出すぞ!あ〜ら出してみなさいよ。ご自慢の無敵艦隊でも出したらどう?ああ、出してやるとも、吠え面かくなよ!その言葉そっくり返すわよ、ほほほほほ、てな展開で1588年アルマダ海戦という運びになったのであった。
 私掠船はこのアルマダ海戦でも活躍し、エリザベスの後ろ盾もあって一気に人気商売となったが、やはり危険なことには変わりない。そんな危険な商売の見返りとして発生したのが「保険制度」。海賊行為中に怪我をしたら、その部位によって保険金を出すというものである。これによって私掠船はますます人気商売となり、イギリスはゆりかごから墓場まで保険の国となっていったのであった。