▼1578〜1621:西王

<フェリペ3世(Illustration:マスダ) 17世紀はじめのスペイン王(1598〜1621在位)。世界史に登場するスペイン王の中で最も有名な「フェリペ2世」の息子にして跡継ぎである。おとーちゃんはスペインを『太陽の沈まない帝国』と呼ばれるまでに成長させたが、晩年はイギリスのエリザベス女王に1588年アルマダの海戦で敗北し、国力衰退の中息子に代が変わる。
 もともとスペイン帝国衰退の気配に加えて、彼には政治能力がなかったらしい。政治が出来ないんで、適当にレルマ伯という臣下に政治を任せちゃったんだけど、この人が「スペイン最大の盗人」と呼ばれる大悪党で、王が口をつっこんでこないのをイイコトに好き放題、さらには国内のムーア人を容赦なく追放して反感を買い、これによってスペイン王国の繁栄は完全に破壊される。下り坂とはいえ一つの国を在位中の二十年間にボロボロにしちゃったわけだから、かなりの大マヌケである。しかし、何よりマヌケなのが彼の死に様。
 かれは熱い火鉢のそばに長い間いすぎたため、発熱して死んでしまったといわれているらしい。何故、発熱死するまで火鉢のそばにい続けたのかというと、呼ぶとやってきて火鉢を取り除く役の従者が見つからず、どうしようもなくて、そのまま火鉢のそばにいたら、体が暖まりすぎたのだそうだ。…バカ?