▼16C〜17C最盛:全欧

<魔女狩り(Illustration:マスダ) 宗教改革期、魔女だと疑われた人間は、ほぼ「死ね」と言われたのに等しい状況であった。新教徒も旧教徒も互いを排除するために全力を注ぎ、結果、宗教裁判所で次々と無罪の人間に「魔女」の宣告を下し、火あぶりに処していったのである。
 「魔女」という名前から、パン屋のおかみさんなんかが「ちがう〜」と言いながら火あぶりされるシーンを一時期漫画でよく見たが、実際の被害者は男性の方が圧倒的に多かった。しかも「裕福な商人」なんかがターゲットにされることが多かったのだ。
 とにかくこの時期、魔女だという疑いがかかれば、最低でも裁判、下手をすれば河に投げ込まれて終わりである。裁判になっても無罪判決なんか下るわけはないから、当然火あぶり。どのみち疑いがかかった人物は死んでしまうので、財産は没収される。その没収された財産はどこへ行くのか?→お国の財布に入る、のである。
 時期的なことを考えると、魔女狩りの最盛期は絶対主義の成立期と重なるので、結局国王などによって商人財産没収のために計画的に利用された、という評価が正しいのではないでしょうか?くわばらくわばら。