▼1642〜1727:数学・物理学者

ニュートン2(Illustration:マスダ) 一人の人物を2度取り上げるのはどうかと思ったんだけど、シリーズものとして秀逸なエピソードだと思ったので、掲載することにしたこの「下男とニュートン」の逸話。
 自分の家のドアに「猫出口」をつけちゃう程猫好きのニュートンの愛猫に、ある日仔猫が生まれた。喜んだニュートンは、でれでれと目尻を下げながらも下男を呼び、言ったのである。
「早速ドアに仔猫用の小さな穴を開けなさい。」
 下男は困った顔をして、「親猫用の大きな穴があれば小猫も通れますが…」と指摘、ようやくニュートンも意味に気がついた。とのエピソードである。
 仔猫にでれでれになっちゃう気持ちはよ〜っく判るだけに、なんだか身につまされるエピソードだけど、言われた下男は困ったに違いない。自分の主人は大学の先生で、スンゴイ研究をいっぱいしているらしいのに、なんでそんなことも判らないんだろう…指摘するまでの数秒間、下男の頭の中をどれだけ思考が駆け巡ったか、想像すると涙が出るほどだ。
 ニュートンは考え始めると、卵の代わりに時計をゆでちゃうような人だから、案外ニュートン家内部では「困ったオッサン」程度にバカにされていたのかもしれない。人間、勉強のデキによって“頭の良さ”が決まるわけではない、そんな実例のようで嬉しいワタシである。