▼1644,45:清

弁髪令(Illustration:マスダ) 弁髪とは、もともと満州民族の風習で、いわゆる「ラーメンマン頭」のこと。頭の頭頂部(後頭部かな?)だけを残して髪を剃り、残った部分を長く三つ編み(?)にする変な頭である。
 その満州民族が中国を支配したとき(=清の成立)に、漢人にもこの弁髪を強制したのが『弁髪令』。「中華」を誇る漢民族が、野蛮な北荻どもの風習に従うなどとんでもないことであったが、清は『頭を留めんとするものは髪を留めず、髪を留むる頭を留めず※1』とこれを強行した。当然これはすこぶるつきの評判の悪さだったが、清は巧みに「満漢偶数官制」などで懐柔もはかり、代表的な「アメムチ政策」でもって基礎固めしていった。
 髪の毛が「ある」時点でそのまま「反政府」を主張していることになるので、洪秀全指導の太平天国では『弁髪廃止』を高らかに掲げ、清側から「長髪賊」なんて呼ばれたりした。ちょっと「タケノコ族」風で楽しそうだ。


※1 つまり、髪の毛を剃ってないと首切るぞ、って脅しですね。髪の毛だけに隠しようがないのですな。