▼BC 63〜AD27:初代ローマ皇帝

アウグストゥス(Illustration:マスダ) ローマ初代皇帝として有名。
 もともとはオクタヴィアヌスという名前のカエサルの甥だったんだけど、そのうちカエサルの養子になった。カエサル死後、BC43から第二回三頭政治を開始し、BC31のアクティウム海戦でアントニウスとクレオパトラに勝利、事実上の帝政を開始するのね。こんなに「歴史的意義」があるくせに覚えていない人が多いのは、やっぱり「アントニウスとクレオパトラ」という組み合わせを、映画やなんかで悲劇の主人公化して扱うことが多いせいだろうか。
 アウグストゥスは普通「ローマ初代皇帝」と紹介されるわけだけど、本人は皇帝という言葉は使いたくなかったんだよね。なんといっても自分の養父であるカエサルが、専制を急いだ為に殺されてしまっているので、そのへん慎重になっちゃうわけだ。彼は自分では「プリンケプス」という称号を用いた。これは「市民の第一人者」という意味で、「決して専制を始めようというわけじゃないから、ま、ま、落ち着いてね」と言っているのに等しい。ちなみに「アウグストゥス」は元老院から送られた尊称(尊厳者の意)。名前がいっぱいあるので、受験生なんかに嫌われちゃうんだよね。
 とにかくそんな偉大な歴史上の人物なんだけど、あんがい笑えるのが「雷が嫌い」という弱点。それもただの苦手ではなく、当時雷よけの効力があると信じられていたアザラシの皮を“肌身離さず持っていた”というから、かなりの重傷だ。アクティウム海戦の時に雷が鳴っていたら、歴史は変わっていたかもしれないぞ。ぞぞ。