▼1813〜64:太平天国の乱指導者

洪秀全(Illustration:マスダ) 中国・清王朝末期に起きた大反乱『太平天国の乱(1850〜1864)』を指揮し、中国初の革命政権の頂点となった人物。
 彼はもともと政府打倒を唱えていたわけではなく、もともとは科挙試験※1を受けて役人になろうとしていたのである。ところが数何度受けても試験には受からない。その何度目かの失敗の帰り、ふとしたことで『観世良言』というキリスト教の本に出会ったのが運の尽き。多分試験勉強のしすぎでちょっとおネジのブチ飛んだ彼は、その本に思いきり感化されて悟っちゃったのである。「自分はキリストの弟で、この乱れきった世の中を救うために生まれてきたのだった!」と。
 もともと科挙を受けようと思うくらいに頭はいいわけなので、彼は早速「上帝会」というキリスト教的秘密結社を組織し、清朝瓦解を促す太平天国の乱を起こし、一時は自分を「天王」と称して清朝と中国を二分するが、その後太平天国内の内紛が激化して病死(自殺)してしまう。キリストの弟の割には、情けない最後だ。


※1 中国史上の有名人には科挙試験に失敗した人がメチャメチャ多い。ものすごく難しいペーパーテストで、殆どのカンニング様式は出尽くしたと言われている。