▼1850〜64

太平天国の乱(Illustration:国守) 科挙の試験に落第した洪秀全が、「上帝会」というキリスト教的組織を作り、それを母体として起こした反乱。アヘン戦争による戦費の出費と、敗北による賠償金支払いは、民衆への重税となっており、この時期農民達はメチャメチャ気が立っていたのである。
 そんな殺気立つ民衆を巧く取り込んだ太平天国は、金田村で蜂起、南京を占領するなど凄い勢いを見せた。実は、上帝会がキリスト教組織ということで、前半は列強がこれを支持して中立の姿勢を見せていたのである。
 しかし、太平天国が長引くにつれて、列強は「こりゃ、清朝に恩を売った方が得だぞ」と気づきはじめ、義勇兵派遣という形で清朝を支援するようになる。しかも、清朝国内でも『郷勇』という自衛的義勇軍が起ち、次第に太平天国は劣勢に陥り、1864年、滅亡へと追い込まれてしまうのだった。
 ところが、この時活躍した『郷勇』は主として漢人で構成されていたので、鎮圧後は漢人官僚が進出するなど、満州民族王朝である清ちゃんとしてはヤなことになってしまったのだった。